キミと一緒に。【完】
【24】 現実の事
また、1週間が始まる。
カーディガンの袖に包まれた手を口元に添えて、欠伸をする。
由斗との待ち合わせ場所に行くと、既に居て。
私はたった数メートルの距離を走った。
「おはよ…」
「おはよう。寒かった?」
「ううん。癖なんだよね、コレ」
カーディガンの袖を伸ばすのは、女子はほとんどしてるんじゃないかな?
けど、学校では袖が引っ掛かるのが嫌で、捲ってるけど。