キミと一緒に。【完】
【26】 Wデート
「何が楽しいのよ」
「わかんない」
お泊まり2日目、私と加菜恵は、スポーツ用品店へ連れて来られた。
金属バットを卒業し、木製のバットに変更するらしいけど、別に私たちは必要ないんでは?
しかも、ニュースや新聞、雑誌に取り上げられる由斗と倉元に、店員さんも興奮気味に近付いて来る。
写真やサインをねだられて、満更でもなさそうな顔。
私たちは益々、つまらない。