キミと一緒に。【完】
「鹿波先輩、右腕を庇ってるように見えない?」



「え…?」



言われてみれば、左手で右腕を押さえる。

笑顔で答えてる姿より、腕に目が行ってしまう。

…あの時に何か…。

前に怪我した時、打撲したらしいし、傷を隠してるのかも知れない。

でも、打撲じゃなかったりして?

疑いではなく、不安が込み上げて来る。



「明日、訊いてみる」



メールではなく、直接。



< 37 / 430 >

この作品をシェア

pagetop