キミと一緒に。【完】



深夜、私たちは車に荷物を詰め込み、母親を起こさないように家を出た。

助手席に乗り込み、後ろを見れば、新太はタオルケットを持って来たらしく、頭まで被って寝る体勢を整えてる。



「8時か…」



カーナビをセットし、到着予定の時刻を確認した兄貴は、肩をポキポキッと鳴らして、車を発進させた。

着いたら荷物を整理して、着替えたらすぐに行かないと。

開会式は見れないだろう。
< 38 / 430 >

この作品をシェア

pagetop