キミと一緒に。【完】
黙ってる私に、由斗の表情も険しくなる。

そこへ倉元が入って来て、由斗を廊下へと出した。



「聞いたか?由斗から」



「うん…」



「由斗、喜んでたぞ?室岡との子供だからな」



「でも…」



「お前が悩んでる事はわかる。
けど、あいつはプロより父親になる事を望んでる」



倉元はどうやって盗んだのか、由斗の携帯を出した。

馴れた手付きで操作をし、お父さん宛の送信メールを見せて来た。
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