キミと一緒に。【完】
窓の外は、高速に入っても暗い道が多い。

長距離の運転は久しぶりの兄貴を気遣いながらも、シートに背を預ける。



「辛かったら寝ろよ?」



「うん。大丈夫」



眠気は全くと言えるほどなく、ただボーッとしてるだけ。

サービスエリアに入り、休憩する兄貴の欠伸にもつられない。



「鹿波の事ばかり考えてるか?」



「…そんなわけないでしょ」



強がってても、怪我に試合の行方と、不安な事がある。
< 40 / 430 >

この作品をシェア

pagetop