キミと一緒に。【完】
「夢…っ…奪ってごめん…。
野球選手にしてあげられなくて…、プロへの道…邪魔して――…」



「馬鹿だな、花音は。俺は、花音と居れたら、何の悔いもなくて、幸せなんだよ」



私の謝罪を遮り、抱き締めて来る由斗。

駅と隣接してる為、道を行き交う人の視線をチラチラと感じながらも、私は涙を止められない。

目を閉じても溢れて、流れ落ちて行ってしまう。
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