キミと一緒に。【完】
トッピングの生クリームをスプーンでつつきながら、由斗を見ると、目が合う。



「あのさ…っ」



私を意を決して、口を開いた。



「1年生と、ぶつかって病院に行った事あるでしょ?」



「あぁ。この前の事?」



「そう。…腕、どうなの?」



「大丈夫。ただの打撲」



そう言って、右腕を撫でる由斗の表情が、強張って見えた。

笑ってるつもりだろうけど、わかりやすい人。
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