キミと一緒に。【完】
「お前、戻ってくれるか?」
「わかりました」
倉元が2年生をベンチに戻し、沈黙が包む。
「――あいつ、腕どうかしたのか?」
口火を切ったのは、倉元だった。
隠したい由斗の気持ちを考えると、倉元にすら言いづらい。
「由斗、バットを振り切った瞬間、腕を押さえて…」
「右肘、良い状態じゃないみたい…っ」
もう、隠せない所まで来てしまった。
「わかりました」
倉元が2年生をベンチに戻し、沈黙が包む。
「――あいつ、腕どうかしたのか?」
口火を切ったのは、倉元だった。
隠したい由斗の気持ちを考えると、倉元にすら言いづらい。
「由斗、バットを振り切った瞬間、腕を押さえて…」
「右肘、良い状態じゃないみたい…っ」
もう、隠せない所まで来てしまった。