キミと一緒に。【完】
「これから一緒に帰って、病院に行くけど、来るだろ?」



「……これから?」



「残念だけど、試合にはもう。
このまま引退。プロへの道も、絶たれるだろうな」



…そんな…。

兄貴の悔しそうな表情を見ながら、私はただただショックだけだった。

最後の甲子園は、あっという間に出れなくなり。

野球選手になれないかもなんて。

由斗の夢は、どうなってしまうのだろう…。

荷物を纏め、車に乗り込むと、新太に連れられて由斗も来た。
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