キミと一緒に。【完】
入院は、長くて1週間だろうと、兄貴は言っていた。



「…大丈夫だよ…」



そう呟きながら、朝食の目玉焼きを作る。

五つの卵がフライパンの中で蒸らされて行く。

病院は8時半。



「落ち着かない…!」



私は病院について行くと決めて、新太と由斗をお越しに行く。

新太が由斗と仲良くなりたかったらしく、自分の部屋に布団を敷いたんだ。

こんな時に、由斗が口を開くかもわからないのに。
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