キミと一緒に。【完】
室内に戻ると、倉元たちから送られて来た、応援メッセージの色紙を読んでる由斗に声を掛けた。



「私…」



「うん」



「その…」



「ん?」



「やっぱり良い。また今度で」



ヤキモチ妬いて、イライラしてる事を言おうなんて、私は馬鹿か。

言えるわけがないのに。

私を不思議そうに見る由斗から目を逸らし、呼び出しを待つ。

加菜恵が傍に居たら、相談でも出来るのに――…。





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