キミと一緒に。【完】
「鹿波さんのご家族の方、手術が終了しましたので、こちらへお願いします」



「はい…」



予定より時間は掛かったものの、手術も無事に終わり、手術室から出て来た由斗は、部分麻酔であった為、笑顔で現れた。



「お疲れ様」



「試合どうだった?」



復帰を夢見る由斗は、戻る場所に光りがある事を信じてる。

期待に目を光らせてる。

“負けた”と言えない私に気付き、「…そっか」と、確信したように弱々しい声を出す。
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