キミと一緒に。【完】
お守りを由斗に返し、「祈り、届けられなかった…」と、自身も悔やむ。

病室に戻り、たまたまやって居たハイライトで試合を見た由斗。



「倉元、悔しそうだな」



砂をかき集め、スパイク袋に詰め込む倉元が映し出された。

涙を流す姿に、私まで泣きそうになった。

でも、2人の夢はこれだけじゃない。



「甲子園に3年間、出れて、優勝もした。次がちゃんとあるよ?倉元も、由斗もね」



もっと良い事、言えたら良いのに…。
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