キミと一緒に。【完】
「今すぐじゃないから。まぁ、遠くもない未来だけどさ。プロになってからとか考えたけど、花音との結婚も、夢だから」



「…由斗…」



次は、私が泣く番になってしまった。

嬉しい夢に、嗚咽まで出る。

由斗の肩に目頭を押し付け、涙を堪える。

紅葉さんにヤキモチを妬いて、本当に馬鹿。

いつもいつも、愛してくれたのに。

長い時間を、一緒に過ごして来たのに。
< 93 / 430 >

この作品をシェア

pagetop