夢恋
静かな口調で言う。
さっきからマネージャーさんの言葉が頭に残る。
『それは違う…たとえ離れていても、毎日会えなくても…
好きだって気持ちはそう簡単にはなくならないわ…ましてや、他の男の子と遊んでるっていうわけじゃない…
アイドルなの…気持ちが離れる事はないわよ…?』
「………」
『それにね、今のドラマも紗弥歌ちゃんが恋愛中だから、恋愛の台本を選んだの…
あなたにみてもらうために、紗弥歌ちゃんものすごく頑張ってた…そんなに想ってくれてる紗弥歌ちゃんを手放すの…?』
そうだったんだ…
「紗弥歌に別れようっていったのはオレなんですよ?
紗弥歌はもう…オレのことなんて……」
『それは会ってみたら分かるわ』