スミダハイツ~隣人恋愛録~
「そりゃあ、お前、こういう時のために、日々リサーチが必要だと思ったからだよ」
偉そうに言う榊。
麻子は半ば呆れ気味に、
「何だか榊くん、いつかこの『スミダハイツ』を乗っ取っちゃいそうね」
「そうだな。それも悪くないかもしれない」
榊は麻子に向き直る。
「だから、な? 俺と結婚してくれるよな?」
麻子は「うーん」と首をかしげ、
「考えとく」
「って、おい!」
「嘘よ。一週間も私を放っておいた人を、ちょっと困らせてやろうと思っただけ」
麻子がこんなやつだとは思わなかった。
榊は苦笑いする。
「まぁ、いいよ。これからのことは、ふたりでゆっくり考えよう」
焦る必要はない。
お互いさえいれば、先のことなんてどうとでもなるのだから。
榊は笑って麻子にキスをした。
END
偉そうに言う榊。
麻子は半ば呆れ気味に、
「何だか榊くん、いつかこの『スミダハイツ』を乗っ取っちゃいそうね」
「そうだな。それも悪くないかもしれない」
榊は麻子に向き直る。
「だから、な? 俺と結婚してくれるよな?」
麻子は「うーん」と首をかしげ、
「考えとく」
「って、おい!」
「嘘よ。一週間も私を放っておいた人を、ちょっと困らせてやろうと思っただけ」
麻子がこんなやつだとは思わなかった。
榊は苦笑いする。
「まぁ、いいよ。これからのことは、ふたりでゆっくり考えよう」
焦る必要はない。
お互いさえいれば、先のことなんてどうとでもなるのだから。
榊は笑って麻子にキスをした。
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