アイツに恋した私
「えっ…。」
アイツは、急に顔をこっちへ向けて、真顔になった。
「…」
「俺も…」
不意に出た言葉。
えっ…。本当に!?
すると、いきなり抱きつきはじめた。
「俺、マジで好きだから、お前に嫌われた時焦ったんだ。本当にどうしよって」
いつものアイツより早口になってる。
「俺に言わせて、」
「えっ…。なにを?」
私は、返事を聞いた時からきょとんとしていた。
「よく聞いてろよ。」
「うん。」