委員長の好きな人



分かってるよ。
全部分かってるんだ……


ただ…、ちょっとの間だけでも夢を見たかったんだ…


「お前、何泣いて…っ」



え?私泣いてる…?


次の瞬間…

──フワッ


私は菊地君に優しく抱き締められた。

菊地君の体温が伝わってきて安心する。


ずっとこのままでいたい…

不覚にもそう思ってしまった。



< 33 / 41 >

この作品をシェア

pagetop