突然お嬢さま!?
「ワッ!」
瀬尾先生がびっくりして目を見開く。
私も突然目が開いてびっくりした。

「あ、終わったよ」
ノートを差し出す。

「ああ、ごめん、俺寝てた?」
ノートを受け取る。

「うん、まさかほんとに寝てるとは思わなかった」

「ん…悪いな…」
丸付けを始める。


「で…今何しようとした?」
手が止まり、顔を上げた。

気付かれていた?


「金髪って柔らかいのか気になって」

「は?硬さは黒髪と変わらないよ」

「そうなの?」

「じゃ、触ってみたら?ほら」
頭を突き出してきた。


ゆっくりと手を伸ばす。

ドキドキする。「ほんとだ、変わらない」

思わずクシャクシャにした。

「あはは~」

「オイ!何する」

手を掴まれた。


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