突然お嬢さま!?
動くなくなってしまった。

何だか空気はいつもと違う。


手を掴んだまま、瀬尾先生は喋った。


「あのさ…」

「ん、何?」

「もうすぐ模試だっけ?」

えっ?そんなことは前から知ってるよね?
今日だって模試まであと4日だなって言ってた。
寝たら、記憶なくなった?


私が呆然としていると

「いや、聞きたいことはそれじゃない」

はて?

何?

私を見つめたと思ったら、すぐ逸らす。

「なんですか?」


掴んでいた手を離し、頭を掻く。

「今好きな人いる?」


えっと?

それって、どういう意味なのかな?

何のために聞いてきたのかな?

「えっと…何でそんなこと聞くの?」
いるともいないとも答えたくない。

「ん~何でだろう?」

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