突然お嬢さま!?
出された問題は難しすぎて、分からない。

机に戻り、取り組むけど、チンプンカンプン。
この問題どうなってるの?

「やっぱりこれは無理か…」
いつの間にか瀬尾先生が隣りに立っていて呟く。

「応用だけど、基本を理解出来ていればそんなに難しくはないよ」

理解出来てないと言われてる?
ちょっと鼻高々になったのが恥ずかしいかも。


「今日はもう時間だから終わりね。この問題の他にこのプリントも宿題」
プリントを机の上に置いた。

今日も量が多い。


「お疲れ様です」
タイミング良く岡本さんがコーヒーを持ってきた。

瀬尾先生とソファーに座る。

いつも人一人分空けて座るのに、ピッタリ隣りに近付いてきた。

近い!

何で?

体が固まる。

目だけが動く。
チラッと瀬尾先生を見た。

えっ?

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