突然お嬢さま!?
そう、自分の気持ちがどうなのかが問題だ。

私の気持ちは~

「分からないの。気になる人なんだけど、気になることが好きということなのか」
残りのケーキをつつく。

「ん~、気になるイコール好きにはならないと思うけど、気持ちは向いてきているんじゃないの?」


そうなのかも。

「そうだな~、瀬尾先生に対して、特別な感情は出ないの?」

「特別?」

「例えば近付きたい、触れたい、そばにいたいとか?そういう感情って好きじゃないと出てこないと思うんだよね~」

「近付きたい?触れたい?ん~」
考え込む。

「だって、握ってきた手を真那も握り返したのでしょ?好きじゃなかったら、離すものじゃないの?」

握られた時、そのままでいたかったから私も握り返した。

それが好きってこと?



< 107 / 205 >

この作品をシェア

pagetop