突然お嬢さま!?
家庭教師時間の15分前に着いた。

もうちょっとで瀬尾先生が来ちゃう。

「ただいま~」

「おかえりなさいませ」
出迎えてくれた岡本さん。

「あの、瀬尾先生もういらしています。リビングでお待ちです」

えっ?

慌ててリビングに行く。

リビングのドアを開けるとソファーに座る瀬尾先生がこっちを向いた。

やばい。

好きだと意識したら、かなりドキドキする。
顔が赤くなりそう。


「おかえり」
瀬尾先生が言う。

「ごめんね、待たせてしまって」
両手を合わせて謝る。

「まだ時間じゃないから大丈夫だよ」

「じゃあ、部屋に行きましょう」

「いや、先に着替えてきたら?着替え終わったら呼んで?」

そういえば、前にも制服姿は嫌だとか言っていたっけ?

「着替えて来るね」

リビングを出て、部屋に急いだ。


< 109 / 205 >

この作品をシェア

pagetop