突然お嬢さま!?
私の机に歩いて行った。

「机、借りるね」

「ここ惜しい」
赤ペンで叩くとこを覗き込んだ。

自信がなかったとこだ。
瀬尾先生が分かりやすく書いてくれた。

いきなりクルッと振り向いて私を見る。

ドキッ!

「今度の模試が終わったら、少し息抜きしない?」


えっと…
それは何のお誘いでしょうか?

「デート」
ニヤリとする瀬尾先生。

「な~んてね、いつも頑張っているからご褒美にご飯でも食べに行こう」
微笑む。

デートと言ったのは冗談なの?
ちょっと期待したのに。

でも、瀬尾先生とお出掛け出来るのは嬉しい。
顔がにやけてきた。

「そのにやけ顔はOKという解釈して良い?」
ニコニコする瀬尾先生。

にやけ顔見られた?
恥ずかしい…



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