突然お嬢さま!?
「ねえ」

「ん?」
瀬尾先生はいつの間にか目を閉じていた。

わ~ドキドキする。


「えっと…瀬尾先生は私のこと…」
途中まで喋ったら、先生の目が開いて、私の言葉を遮った。

「そうだ、来月に文化祭があるから来る?」
話を逸らされた?

避けてる?


「文化祭?行く!」
疑問に思いながらも私は瀬尾先生の質問に答える。

「来たら、案内するよ」
繋いでいた手を離して、瀬尾先生は起き上がる。

「大学の文化祭は行ったことないから楽しみ」
私も起き上がった。


その後は手を繋ぐことなく…

家まで車で送ってもらった。


結局瀬尾先生の気持ちは聞けなかった。
瀬尾先生の気持ちを聞いたら、私の気持ちも伝えようと思っていたけど、気持ちを伝えることも出来なかった。

話を逸らしたということは触れたくないからかな。

分からない。

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