突然お嬢さま!?
繋いだまま、外に出た。

「ケント~買ってけよ~」

「ケント、食べない?」

「ケントさん、いかがですか?」

あちこちから声が掛かる。


「たこ焼き食べようか?」
たこ焼き屋さんの前で止まる。

見ると『たこ焼き&お好み焼き研究会』と書いてあった。

「こんなサークルもあるんだ」
食べ歩きでもするのかな?

「お、ケント!かわいい子連れてるね。悪魔のささやきがお勧めだよ」
たこ焼き屋さんも瀬尾先生の知り合いらしい。

「悪魔のささやき?」

「1つだけタコではないのが入ってるんだよ。例えば、ケントの彼女の2人で食べるとするだろ?で、お互いにタコではないのを譲り合うんだよ」

「なるほど、分かってきたよ。面白そうだからそれ1つちょうだい」

「まいどあり~♪」


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