突然お嬢さま!?
頭を掻く瀬尾先生。

私は瀬尾先生からの言葉を待つ。


「とりあえず今は一度しか言わない。聞き逃すなよ」

私はコクリと頷く。


「俺も真那が好きだよ」

私はまたコクリと頷いた。

瀬尾先生も私のことが好きだったんだ。

嬉しい!


「いつから好きになったの?」

「ん~いつの間にか?」


私もいつの間にか…かな。


「これから私たちはどうするの?」

「今までと変わらない。俺は真那の家庭教師で真那は生徒」

「うん…」

思いが通じ合ったのに変わらないって寂しい。


瀬尾先生が私の手を握る。

「俺はいつでも真那を思ってる。忘れないで」

「うん」

「結果が出るまであと3ヶ月。あっという間だよ。受験勉強に専念しよう。合格出来なかったら、予約取り消しになるかもな」




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