突然お嬢さま!?
「だって、芸能人に対抗意識を持っていておかしいよ。瀬尾先生だって…かっこいいよ」
本人にかっこいいと言ってしまって、少し恥ずかしくなった。

瀬尾先生も何か照れてるみたい。


「あのさ…もう家庭教師は終わったのだから、先生って呼ぶのはやめない?」

そういえば、いつまでも先生はおかしいかな。

「ん、何て呼ぼう?賢人さん?」

「さんはなしにして」

「賢人?」

「OK」
OKサインを出した。


年上を呼び捨てにするなんて始めてだ。

彼女になるってすごいな~。

「何ニヤニヤしてるの?」

「えっ…ニヤニヤ?」

「うん」

嬉しいと思っていたら、笑っていたみたい。
恥ずかしくなって、頬を手で隠した。


その手を賢人が掴んで、頬から離した。

「ほっぺが赤い」
笑った。
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