突然お嬢さま!?
手を繋いだまま、賢人は「行きたいとこがあるんだ」と歩き出した。


『行きたいとこ』はジュエリーショップで映画館の近くにあった。

ジュエリーショップに入って、私はキョロキョロした。
あちこちキラキラ輝いている。


「こっち」
賢人に引っ張られた。

賢人が連れられて1つのショーケースの前に来た。
その中にはいくつかのペアリングが並んでいた。


えっ?


「どれが好み?」

「えっ…あたしと賢人の?」

「プッ…当たり前」

当たり前と言われても…突然でどう反応したらいいのか…

「欲しくない?こういうの嫌?俺は欲しいんたけど」

「あたしも欲しい…」

「じゃあ、どれにする?」


「お出ししましょうか?」
店員さんが声を掛けてきた。

「これとこれ…見せてください」
賢人は2つ選んだ。

ショーケースから2組のペアリングが出された。

「どっちがいい?」

「こっちかな…」









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