突然お嬢さま!?
「ただいま」
まだ顔赤いかな。

「おかえりなさい。慎也さまがお待ちしてますよ」
岡本さんが出迎えてくれた。


慎也の部屋に行く。

「慎也、ただいま」

「おかえり」

「おかえりなさい」
涼子さんもいた。

「私はちょっと用事を済ませてくるから、真那ちゃんお願いね」
涼子さんは出て行った。

「慎也、何か用あった?」

「ううん、ただデートの話が聞きたかっただけ」

「え~本当に聞きたいの?」
話すのは恥ずかしい。


「あれ?その指輪…」

慎也は早くも指輪に気付いた。

私は慎也に指輪を見せた。

「ペアリング、買って貰っちゃった」

「へえ~いいじゃん」

「うん」

「ペアリングって憧れるよね」

「男でも?」

「うん、好きな子と繋がっていたいと思うもの」

繋がり…そうかも。
賢人と繋がっている。


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