突然お嬢さま!?
3冊目の最後のページを開いたまどかちゃんがノートを落とした。


「うわ~~ん」


大きな声で泣き崩れた。

私はまどかちゃんを支えながら、ノートを拾った。

最後のページが開かれたままだった。



『まどかへ


まどかの幸せを祈ってる

頑張ってください


慎也』



「私、慎也くんのことが好きだったんです」
空を見上げて、話した。

「一度お見舞いに行った時に伝えようと思いました」
ノートに書かれている慎也からメッセージをジッと見つめる。

「でも、慎也くんが言葉を遮って…結局伝えることが出来なかった」

慎也が遮った…


「俺は死ぬんだよ!」
慎也が怒鳴った日のことを思い出した。

慎也が怒鳴ったのはあの時だけ。



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