突然お嬢さま!?
お互いの気持ちが同じだったとしても

自分はいなくなってしまう…

いなくなった時に辛い思いをさせたくない、気持ちを縛り付けたくないと思ったのだろう。

慎也にとって辛くて切ない恋だった。
きっと慎也も伝えたいと思ったことがあるだろう。


『慎也もまどかちゃんが好きだったよ』


まどかちゃんに伝えてあげたかったけど、慎也の気持ちを勝手に伝えたら、空から怒られそうな気がした。


私はただ一緒に泣くことしか出来なかった。


「ありがとうございます」

まどかちゃんは静かに帰って行った。


まどかちゃんの後姿を見えなくなるまで見送った。


慎也…

まどかちゃんの幸せをちゃんと見てあげてね。

空にいる慎也に話した。

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