突然お嬢さま!?
「入試まで日がないので、早速明日から始めたいのですがよろしいでしょうか?」
瀬尾さんが私と涼子さんに聞いた。

いきなり明日から?

「もちろん、早いほうがいい。明日から頼むよ」
後ろから声がした。


「あら…あなた」
「お父さん?」

いつの間にか帰って来ていたお父さん。


「瀬尾くんに会っておこうと思って、早めに帰って来たよ」

「はじめまして、瀬尾です。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる。
  
「こちらこそよろしく。瀬尾くんは英語も喋れるのかな?」

「はい、普通に話せます」

英語も喋れるなんてすごいな~


「真那は英語喋れるか?」
お父さんが私に聞く。


「いえ、話せません」

「それは困ったな…」

「えっ?話せないとダメですか?」

< 30 / 205 >

この作品をシェア

pagetop