突然お嬢さま!?
「そうだよ」
申し込み用紙を書きながら答える。

「宮ちゃん、私の頭でW大受かるかな?」
一応聞いてみる。

「今の成績じゃまず無理だな」
腕組みしながら即答の宮ちゃん。

私だって無理だと分かっている。

「昨日から家庭教師が来てくれてるから、とりあえず頑張ります!」
ガッツポーズで意気込んでみせる。


「家庭教師?さすがお嬢さまね~」
希美が感心する。

「頑張れば、奇跡が起きるかもな」
宮ちゃんに励まされた。


書き終わった申し込み用紙を宮ちゃんに渡して、私と希美は学校を出た。

マックでハンバーガーを食べながら
「家庭教師ってどんな人?」
希美が聞く。

< 41 / 205 >

この作品をシェア

pagetop