突然お嬢さま!?
夕食が出来上がったので、ダイニングルームに行く。

向かい合わせで座る。
正面から見ると緊張する。

「うわっ!上手い!」
一口食べて、びっくりする瀬尾先生。

「美味しいでしょう?毎日レストランで食事している気分なの」
パクパク食べている瀬尾先生を見ながら話す。

「うん、その気分わかるよ」
うんうんと何度も頷く。


「真那ちゃんは料理出来るの?」
フォークを一旦置いて瀬尾先生が聞く。

「出来ますよ、こんなすごい料理ではないけど」

「へえ~意外」

「実は調理師免許を取ろうと思って、料理専門学校を志望してたの」
そう言って水を飲む。

「そっか…それがW大志望に変わったんだね」

「大学進学なんて全然考えてもいなかったけど、これも一つのチャンスかなと思っているの」

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