突然お嬢さま!?
「え?何その名前?」
キョトンとする大悟さん。

「分かった!ケントが嘘教えたんだろ~?」
もう1人の人、颯太さんが言う。


瀬尾先生はクスクス笑ってる。

え?嘘?

「真那ちゃんだっけ?君、騙されているよ。ただの天文サークルだよ」
瀬尾先生を責めるように見ながら、大悟さんが教えてくれた。

騙された?

嘘付くなんてひどい。
瀬尾先生を睨む。


「ごめん、その場のノリでつい」
まだ笑ってる瀬尾先生。

どんなノリだったっけ?
全然普通の会話だったと思うけど。

不機嫌になる私。

大悟さんと颯太さんと別れてからも不機嫌だった。


「まだ怒ってるの?ごめんってば」
瀬尾先生が私の顔を覗き込む。

「嘘だなんて思わなかったのに」
拗ねる。

「まさか本気にするなんてね~騙されやすいんじゃない?」

はい?

開き直りですか!?

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