突然お嬢さま!?
「体は大丈夫?今日は弾いてくれてありがとう」
まだ顔色がちょっと悪い。

「うん、俺からのプレゼント。俺は買いに行けないから母さんにイメージを伝えて買って来てもらったんだ」
そういうとソファーに座った。

私も隣りに座って、渡された包みを開けた。
チェックのマフラーが出てきた。


「きれいなチェック!似合う?」
首に巻いてみた。

「うん、似合っている。寒くなったら使ってね」

「うん、ありがとう。大事にする。そういえば、慎也の誕生日はいつ?」

「3月10日」

3月か~


「それまで生きてるかな」
小さい声で慎也が言う。

えっ…
そんなこと言わないで…

「大丈夫だよ。プレゼント何にしようかな~楽しみにしていてね!」


最近かなり辛そう。
大丈夫だろうか…
不安だけど、慎也はもっと不安のはず。


慎也の不安を取り除いてあげたい。

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