突然お嬢さま!?
「元カレとは手を繋いだこともなかった?」

そんなこと・・・

「そんなこと瀬尾先生には関係ない」

浩樹とは手を繋いだことある。
キスもしたし、それ以上のことも。

でも

知られたくない。


「じゃあさ~集中してくれない?終わらないと宿題が増えるよ」
ちょっと冷たい目で見られた。

「分かってる」
問題を解き始めた。

集中、集中。


「スースー」
ソファーから寝息が聞こえてきた。

まさか?


ソファーに近付くと、瀬尾先生が本を持ったまま寝ていた。

金色の髪が今日もきれい。
触ってみたい。

手をそっと伸ばす。
あと少しで届く…

パチッ

目が開いた。

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