私の嫌いな彼氏君
実はあの時

みなみが階段から落ちるのを助けたとき


足を挫いたんだ


言ったら心配すると思って

みなみには言わなかった


それに、挫いたって安静にしとけばサッカー出来る


甘くみてた

その当時、なんか喧嘩強いとかなんとかで小学生のくせして有名なってた俺


みなみと付き合って5日目


とくにみなみとは何もなくて


1人で帰ってた

みなみとは家真逆だから一緒に帰れねぇーんだよな


そんな時だったんだ


「やっほー隆くん♪」


多分中学生


「誰ですか?」


2年?いや、1年だ


「俺の弟がさー君に怪我させられて帰ってきてねぇー」


記憶にあるような無いような

「そんなことありましたっけ?」


早く帰りたい


挫いた足はもぉすぐ治りそうと言っても

まだ少し痛む


喧嘩するには不利だろう

相手中学生だし


1歳しか違わなくても年上だ

体格的には変わらない気がするけど


「ほらー1週間前にお世話になった」


思い出した

達紀とか言うやつだ


犬虐めてたから注意したらキレ出して 

なんか喧嘩なって


結局勝ったけど


「達紀くんですか?」

あえての君付け

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