君に逢えたら
第一章:君に
 
 
 あなたとなら、何でも幸せで

 何気ない一言が、宝物で

 毎日、毎秒が恐ろしい速さで思い出に変わることは、
 …知らなくて

 だからあの瞬間《トキ》、私の心は崩れていきそうだった


    


 …今はただ、悔しくて悲しくて辛くて仕方がないのに、
 ―――何故か涙が出ないの
 

 それは
 私の瞳《め》があなたを記憶しないのかな?
 夏の太陽に照らされて、儚く消え去ったのかな?

 …私はあなたを忘れたのかな?


 …それとも【忘れたい】のかな…
 



 



 




 


 
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