君に逢えたら

「…よし、あたしも愛緒も行けるし、全員日曜の11時、学校集合ねっ!」
「は~??まじで言ってんの!?」
「黙れハゲ樹」
「っだから俺はハゲてねぇ!!
 …ってゆーか、あおチャァン?!全国のおハゲの皆様にちゃんとにお謝りなさいっ!??」
「はーい。…ごめーんあそばせ★
 …って、その前に樹おネエ言葉似合ってないからッ!!・・・キモッ!」
「キモッ!とかいうなし!」


―結局、《12歳》の私たちは樹への説得に成功した。


 桜は満開。

 季節は春。

 視界は全て春色に染まってる。


 …それでも私たちはまだ、《12歳》。
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