諦めたくない夢
タイトル未編集

中学生

私は百合音。
13歳。
そう、中学生である。

胸をときめかせ、初めてくぐる中学の校門。
嬉しかった。
いよいよ中学生だと思うと、喜ぶ他なかった。


でも、門をくぐった途端、私の人生の歯車が狂っていくとは思わなかった…━━━。




━━━いじめ━━━




そう、あの辛く苦しいいじめが始まるなんて思っていなかった。

最初は笑われるのから始まり、次第に人数は膨大して学年の殆どの標的になった。
避けられたり、汚物扱いされたりしょっちゅう。
先生には真面目に取り扱ってくれなかった。


そんななか、あたしは詩を書くのが好きで、よく書いていた。
絵も好きで美術部にも入ったけど、当時のあたしはお世辞にもうまいと言える絵ではなかった。
中学生なのに、小学生以下のレベルしかなかった。
いつも採用される同級が羨ましくて恨めしかった。
思い通りに楽しく絵がかけるようになりたい、そう思っていた。


転入生は3年の時に来た。
いつももう一人の転入生と時々授業を抜け出したりしてた。
友達になって手紙も交換したり遊んだりしたけど、結局卒業後喧嘩別れした。


そうして次第に私は別室になった。
別室には友達もいたけど。
相談室にも居場所がなく、結局不登校も少しした。
そんななか、私は純粋な可愛い男の子の後輩に癒されていた。
少し頑張りたいと思えた。
でも当時は、何もかもが敵に見えた。
自殺も考えていた。
結局生き延びてるけど…。
生き延びても意味あるのかな?



相談室担当のとある女の先生。
「詩をすぐに思い付いて書ける、良い言葉が沢山思い付く、それが才能なんじゃが」
私はおだてられたと言うのかな、喜んでた。
ちゃっかり詩人になりたいと思ってたりしてた。
でも漫画家や小説家も考えていた、今も考えている。
中学時代は、なれもしない夢に花を咲かせていたな…
純粋だった。
どこで間違ったのか知らないけど…
とりあえず中学時代は詩や漫画を暇な時に書いていた。
ひたすらに。
たまに誰かに見せたりしながら…
1年に1冊貰える皆の作品集みたいな金字塔、載りたかった思い出がある。
でも私の実力じゃ無理だったみたいだけど。


人の輪に入れない…、そんな私だった。
何やってもうまくいかず、皆に仲間外れにされたり、こころはどんどんすさんでいった。

リスカも覚えた。
いきるのが辛い、そう思うようになった時代だった。




精神科へ通うことに決めたら、発覚した真実。



━━━広汎性発達障害(高機能自閉症)━━━






私は親が隠し持っていた診断書で真実を知る事になる。



何故教えてくれなかったかは疑問だけど━━━
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