~境界線~君だけの声が聞きたくて


なんか感じ悪いと言うか、愛想が悪いと言うか…話しかけにくい。



今度こそ隣のベッドに入ると眠けが襲ってきて、夢を、見た。







ーーーーとても嫌な夢。




暗くて深い闇の中に佇んでいる。
大切な物を無くして1人ぼっち、そんな夢を見た。


胸がポッカリ空いていて、ドロドロした感情が溢れそうで、孤独感がとてもあった。




寂しくて、寂しくて、



大好きな人の名前を何度も叫んだ。





「…ぇ…ねぇ、起きなよ」




誰かに呼ばれた気がしてバッと勢いよく起きると、ベッドに腰掛けた黒髪君が居た。




夕日を浴びてキラキラと光る黒髪。
とても綺麗で魅入ってしまった。






「ねぇ聞いてる?僕の手、離して欲しいんだけど。」




ハッと我に返り手を見ると、カタカタと震えるてを抑えるかのように黒髪君の手をギュッと握っていた。



勢いよく手を引っ込めた。





「あっ、ごめんなさい!」


「それより今何時だと思ってるの。お前寝過ぎ。お陰で凄い待たされたんだけど、どう責任取ってくれるの?」






どう責任って……
私が頼んだ訳じゃないし、
きっと先生が任せるたんだろう。



レオも常に?不機嫌なんだよなぁ~
こうゆう時どうしてたっけ




さすがにこんな時間まで待たせしまって罪悪感はある。






「……起こしてくれれば良かったのに。」




つい独り言を呟くと不機嫌そうな目がこちらに向き、




「それはお前がっ……!」




と言いかて口をつぐんでしまった。
私……寝ながら何かやらかした?!
とりあえず機嫌が悪い。





「あの……、アイス食べませんか?」
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