~境界線~君だけの声が聞きたくて
★★
結局帰る途中のサーティーワンに寄ってトリプルを奢った。
無言で食べる黒髪君の横顔をチラッと覗きこむ。
「………なに」
「いや、甘いの平気だったかなと思って」
「別に……」
会話終了。
また何かやらかして不機嫌になるのも面倒なので、さっさと食べて帰ってきた。
今日は何だか疲れていて、レオに寝るとだけ言ってベッドに入った。
ーーーあの夢が頭をよぎる
暗くて深い所で独りぼっちになる夢。
この関係がいつまで続くのか、
いつまで一緒に居てもいいのか、
離れるなんて絶対に嫌だけど、
いつかはその時が来るってちゃんと分かってつもりだったけど
あまりにも、その時が来るのが
早すぎたーーー。