~境界線~君だけの声が聞きたくて

★★


結局帰る途中のサーティーワンに寄ってトリプルを奢った。




無言で食べる黒髪君の横顔をチラッと覗きこむ。





「………なに」



「いや、甘いの平気だったかなと思って」



「別に……」





会話終了。



また何かやらかして不機嫌になるのも面倒なので、さっさと食べて帰ってきた。





今日は何だか疲れていて、レオに寝るとだけ言ってベッドに入った。







ーーーあの夢が頭をよぎる






暗くて深い所で独りぼっちになる夢。



この関係がいつまで続くのか、


いつまで一緒に居てもいいのか、



離れるなんて絶対に嫌だけど、



いつかはその時が来るってちゃんと分かってつもりだったけど






あまりにも、その時が来るのが


早すぎたーーー。



< 23 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop