~境界線~君だけの声が聞きたくて

今はただ



放課後意を決して、誰も居なくなった教室にレオを呼び出した。



ボーッと窓から空を眺めふとグラウンドに目を向けるとハル先輩がサッカーをしていた。




あれ…あの人サッカー部だったっけ?


いや。でも1人だけ制服だし遊んでんのか。



サッカーをしているハル先輩はすごく楽しそうで、なんだかいつもより幼かった。



てゆかサッカー部遊んでないでちゃんと部活しろよ。


なーんて私に言う権利私にはないんだけど。





「美月…?」



振り返るとそこには大好きなレオが居て、さっきまでの決意が一瞬、揺らぎそうになる。………でも。




「なんだよ急に呼び出して。どした?」



言わなきゃ。

早く、言わなきゃ。

揺らいでしまう前に。






「ーーーーもう別れよう」









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