シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
「十分労わってんだろうが。手挙げてないだろうが」
「当たりまえじゃ」
「いいから、早く言えよ」
「仕方ないのぉ。とりあえず、喧嘩だけはしてくれるなよ」
釘を刺しながら、茶菓子を口に運ぶじじぃ。
「それは、向こう次第だな」
「‥‥‥‥お前さん、妹を助けると言ったな」
「あぁ。なんだ」
「過保護もいきすぎるんじゃないぞ」
「どういう意味だ」
じじぃの言葉がなぜか重く圧し掛かった。
「そのままじゃ。お前さんが考えとる"幸せ"とその子が考える"幸せ"は違う」