シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
「ほっほっほ。今のはじじぃの戯言として聞き流してくれて構わんよ」
「言われなくてもそうする」
俺はじじぃの淹れたお茶を最後まで飲み欲し、椅子から立ち上がった。
「行くのなら、もう時間稼ぎはせん。ただ、さっきわしが言ったことは‥‥」
「うるせぇな。きれいさっぱり忘れたから、さっきの事も忘れたんだよ」
「ほっほっほ、そうかそうか」
じじぃは、最後まで笑っていた。
ドアが閉まったとき、じじぃは少しだけ寂しそうな顔をした。
じじぃに言われた通りの道を進み、生徒会室と書かれたドアの前まで来て立ち止まった。
マナ、お前にとっての幸せってなんだ?