シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
最悪なご対面
少し外が騒がしいと気づいたのは、カナタとのキスが終わってからだった。
ただ、触れるだけのキスだったけどあたしの心を乱すには十分で。
あたしの頭から、ナオの存在を消すには十分すぎる出来事だった。
「かな‥た?」
顔が熱く呂律もうまく回らない。
「フッ、おとなしいじゃねぇか」
なんだか、勝ち誇ったように笑う。
悔しい
「ま、俺としては好都合だけどな」
さっきのしおらしさはどこにいったんですか
ニヤリと笑うカナタは上機嫌だ。
あたしは、まだカナタの腕の中にいた。