シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
目を開けない2人に不安が募る。
嘘だろ、おい‥‥
仮にも2人は幹部。
それなりに強い
だが、その2人と戦ってなお、コイツは無傷だ。
ありえねぇだろ‥っ!
今更になって次元が違うことを思い知らされる。
「足止め用かなんかは知らんが、随分と役に立たねぇ奴を寄越してきたな」
口元に緩い弧を描きながら、白を身に纏ったソイツは言った。
俺は、マナをゆっくり離し背中に隠すようにして前に出た。
ボロボロの2人の見せたくなかったってのもあるが、第一にこんな情けない俺を見てほしくなかった。